サ高住、特養、有料老人ホームは、それぞれ施設の性質や目的が大きく異なる。サ高住は高齢者向けの賃貸住宅という位置づけで、60歳以上または要支援・要介護認定を受けた方が入居できる。特養は介護保険施設として原則要介護3以上の方が対象となり、常時介護を必要とする高齢者のための生活施設である。有料老人ホームは民間が運営する施設で、介護付きと住宅型があり、施設によって入居条件は異なるが、比較的幅広い介護度に対応している。

入居者の特徴と介護度については、明確な違いがある。サ高住の入居者は自立から軽度の要介護者が中心で、比較的元気な高齢者が多い。特養は要介護3以上の中重度者が対象となるため、常時介護が必要な方がほとんどだ。有料老人ホームの介護付きは要介護1から5まで幅広く受け入れており、住宅型は自立から軽度の要介護者が多い傾向にある。このため、入居者の身体状況や必要な介護の程度が施設ごとに大きく変わってくる。

業務の違いは、入居者の介護度に比例して変化する。サ高住では生活支援や見守りが中心で、身体介護が必要な場合は外部の訪問介護を利用するケースが多い。特養では食事・入浴・排泄などの全面的な身体介護が日常的に求められ、医療的ケアが必要な場面も少なくない。有料老人ホームの介護付きでは施設スタッフが身体介護を提供するが、特養ほど重度ではないケースが多いだろう。業務負担の重さは特養が最も高く、サ高住が比較的軽いと言える。

働き方の特徴としては、サ高住は夜勤なしや日勤のみの求人も多く、身体的負担が少ないため長く働きやすい環境である。特養は24時間体制での手厚い介護が求められ、夜勤や身体介護の頻度が高いため体力が必要になる。有料老人ホームは施設の種類や方針によって働き方が大きく異なり、介護付きであれば特養に近い業務内容となるだろう。自分の体力やライフスタイル、介護観に合わせて施設を選ぶことが、長期的なキャリア形成において重要なポイントとなる。